とある大学教員の家づくり(住友林業)

2022年7月に住友林業で契約した大学教員のブログです。家づくりの際に、勉強したこと、我が家のこと、日常のことなど発信していきます。 家の記録、その記録を通じて家づくりの後進に役立てること、紹介制度の推進(完成後に開始予定)が主たる目的です。 何気なく過ぎて行ってしまう人生の記録(研究者として父としての苦悩も含む)もしていきます。

施主目線でみたUA値

住宅の性能について調べていると、UA値やらC値やらQ値やら・・・、さらには熱貫流率とか日射取得率など出てきました。そんな中で、今回は、施主目線で調べたUA値についてみていこうと思います。

すんごくざっくりまとめると以下のような感じです。

 

UA値:住宅からどれだけ熱が逃げるか。値が低いと熱が逃げにくい。

 

そうなると、UA値でどのくらいがいいの?となるわけですが、UA値は地域別で基準があります。下記の表のような感じです(一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会 (http://www.heat20.jp/grade/)を参考にしました)。

 

 

地域の区分                           1・2地域    3地域    4地域    5地域    6地域    7地域
代表都市                                    札幌       盛岡      松本     宇都宮    東京    鹿児島
 [W/(m2・K)]   平成28年基準    0.46        0.56       0.75       0.87       0.87     0.87
           G1水準    0.34        0.38       0.46       0.48       0.56     0.56
                                   G2水準    0.28        0.28       0.34       0.34       0.46     0.46 
                                   G3水準    0.20        0.20       0.23       0.23       0.26     0.26

 

上記の水準をみてもG3が一番良いんだなあくらいしか分かりませんが、youtubeの動画等を参考にするとどの地域でもG2水準を目指すとよいとのことです。なぜか。

UA値は熱がどのくらい逃げるかですので、基本的には家の快適性にかかわるわけです。この快適性というのは、暑くない、寒くないというのは勿論ですが、温度差による健康被害(ヒートショック)を防ぐ目的もあります(家全体が均一な温度になりますからね)。では、G3がいいじゃないの!と思うかもしれませんが、快適性についてはG2程度であればかなり良いようです。問題はコストです

G3を目指すには断熱材を増やしたり、窓をオール樹脂のトリプルガラスにしたりとお金がかかるのです。その分、快適性も増しますし、冷暖房費の削減にも繋がります。しかし、そのG3にする初期コストをかけるほどコスト削減には繋がらないという現実があるようなのですコスパで言えばG2を目指そうという話です。

 

それでここまでは、巷でよく言われることかと思います。ここからは施主目線でということになります。

世の中の物にはスペックが存在します。カメラの画素数しかり、ゲームのテラフロップスしかり、車の馬力しかりです。そして、世の中にはスペック大好き人間が存在するのも事実であろうかと思います(私もスペックの高いモノが好きです)。このUA値もスペックの1つと言えるでしょう。安いお金で高いスペックを出せるならばそれはよいことです!スペック大好き人間は、このUA値、他にC値、(Q値)、坪数あたりで家を判断することになるのかもしれません。それでいくと、ハウスメーカーの中では一条工務店さんが飛び抜けています。工務店さんの中にも、お得な値段でG3基準でおうちを売っているところもあります(工務店さんはとりわけC値を高めるのが得意な感じもします)。

しかし

この世の中にはオーバースペックという考え方もあります。先のUA値が地域別になっていたことが示唆的です。ではオーバースペックという考え方の基準をどこに置くのか?それは人それぞれなんだろうと思います

というのも、私たちの家は、地元の工務店さん、一条工務店さんと住友林業さんで迷ったわけですが、一条工務店さんの「冬でも半袖!」「いつでも春です!」という考え方の素晴らしさを鑑みつつも、季節の移ろいを感じていたいという思いもあったのです。住友林業さんは後者の考え方のようでした(ただ住友林業さんもG2くらいの数値が基準のようです)。

私は冬にセーターでもこもこするのが好きです。トレーナーやパーカーなどの秋~冬の服が好きで、寒いねと言いながらこたつに入るのも好きだったりします。私たちが50代ならば考えは変わっていたかもしれませんが、そんなこともあって、G3のスペックは私たちにはオーバーかなと思ったのです(もちろん断熱性を十二分に確保した上で、そんな生活をすればよいじゃないか!という考えもできますが・・・、そこは別の魅力とどこにお金をかけるかの問題です)。

 

ただ、スペック大好きの私は今でも一条工務店さんに憧れはあります。UA値が0.1違うと3度温度差が出るとされているようです断熱性能と快適な暮らしの関係性[性能編] | プロの言葉 | 特集記事 | Replan(リプラン)WebMagazine)ので結構大きいです。

 

そんなわけで、UA値を施主目線でみると、「これからどんな生活をしたいのか」という問いに行き着いたのでした

 

 

ただ、最後にこれを述べると元も子もないですが、お金があればG3にすればよいと思う!!!

はじめての住宅展示場

キャンプで一条工務店さんの知識を得た私は、下の娘を連れて展示場へ行きました。

そこには、若い営業さんがいらっしゃって、爽やかに対応してくれました。

後々知りましたが、展示場へ行くとそのときに対応してくれる人が担当になります。知らず知らずのうちに担当ガチャをひくことになるのです。

 

さて、そんな担当ガチャですが、我が家は爽やかな青年でよろしかったように思います。本当に何も知らずに行ったので、一から丁寧に色々なことを教えて頂きました。これには今も感謝です。ここで思うのは、はじめに一条工務店さんに行って良かったということです。

一条工務店さんは、性能に特化しており、家のことを知らない人はひとまず一条工務店さんへ行って学ぶというのもアリだと思います。

ここで学んだことは下記の通りです。

 

・断熱性の概念(C値、UA値、Q値)

・断熱材の種類

・耐震等級

・サッシの重要性

・家を建てる値段(現実)

・ウッドショック

 

それぞれについて家のことを調べている人からすると言わずもがなな事ではありますが、私は裸一貫で住宅展示場へ突撃したので、どれも真新しい話で面白かったです。

そう、面白かったのです。家づくりは面白い。好きな部類の勉強でした。

 

ここから、それぞれの概念についてネットや取り寄せ資料、建築士の人への質問などで学ぶ意欲が湧きました。

 

特に、一条工務店さんは性能に特化しており、それぞれ教えて頂いた数値などがかなり良いことには後々気づくことになります。

 

この日、私は一条工務店さんの青年から一条工務店のことを学べるタブレットを受け取り、意気揚々と妻のもとへ帰って行くのでした。結構、このときは一条工務店さんでいいじゃん!という感じで、そのこともあって最後まで候補に残り続けるのでした。

土砂降りキャンプin稲武



かなり前の話ですが、今年のGWに友人3人とキャンプに行きました。

そこで、友人の1人が一条工務店さんでおうちを建てたとのことで、話を聞くことに。

話の要点は下記の通り。

 

・建ててよかった!一軒家最高!

一条工務店コスパがええよ!

・うちは上物で2800万くらいだったよ!

 

とそんな感じで軽く聞き、あとはキャンプを楽しむだけ。ひゃっほい。

今になって思えば、家づくりの話を聞くにはある程度、事前知識が必要だったんだと思います。

※以下、楽しかったキャンプの思い出の記録だけが続きます。家づくりの話はなしです。

 

キャンプは稲武へ行きました!ここです。

アウトドアガーデンいなぶ - 愛知県豊田市稲武町のキャンプ場

なんとも手作り感満載のキャンプ場でしたが、当日は生憎の雨。しかも土砂降り。

はじめから「もう帰るか。」なんて言葉も出てましたが、皆さんそうは言いながらも楽しむ感じ。30過ぎのおっさん4人が寒い寒いと言いながら、寝床と食事場を準備する。

当の私は、実はキャンプ初心者で、玄人の友人のお手伝い(これで学習する予定だったが、土砂降り過ぎてあまり余裕がなかった)。

準備後は寒かったので、お風呂に行くことに。

どんぐりの湯 | どんぐりの里 いなぶ

結構長いこと居たな。

 

靴下びちゃびちゃだし、寒いしできつかったけれども、キャンプ玄人集団に混ぜて貰ったおかげで楽しめました。

 

帰りには稲武郷土資料館に寄ることに。

稲武郷土資料館|豊田市

一応、歴史的な資料を扱う研究をしている身としては興味深いものもありました。

はじめに―家づくりとブログ開始のきっかけ―

これが最初の投稿です。

家づくりの開始をきっかけに、ブログをはじめてみました。家づくりの際に色々勉強したことなどを記録・発信するねらいがあります。

また、現実的には住友林業の紹介制度をうまく活用して副業もできないかというもくろみもありますが、それは追々。我が家の記録を残すということをメインに楽しみます。

 

さて、まずは我が家のマイホーム計画のきっかけを記そうかと思います。きっかけは下記の通り。

 

上の子どもが小学校へ上がる前に、故郷である愛知県に本拠地を移したい。

・賃貸生活では、なにかと制限されてつらい(我が家の夫婦はどちらも田舎出身で一軒家での生活に慣れてしまっている)。

・年齢的に(30代前半)そろそろか?

私(父)がふと思い立った!

 

と、赤字メインの理由でマイホーム計画を建てることにしたのです。

とりわけ最後の理由で行動するのですが、研究者にあるまじき非論理的な行動で笑えます。

そんな中、開始した我が家の「家づくり&帰郷計画」です。まずは、最近家を建てた私の友人にキャンプのついでに話を聞くことにしました。

ここで話を聞いたのは一条工務店さんでした。